TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

データ至上時代のモノづくり

大阪柏原市にある中堅メーカー、サムテック(株)を取材した。
米国、タイ、メキシコとグローバル展開をするサムテックは熱間・冷間鍛造による自動車部品から、NASAの宇宙ステーションや、打上げロケットの高圧ガス容器まで手がける。高度な生産技術を持っているだけではなく、製法の進化、ビジネス分野の拡大、高度な生産技術から派生したを検査・解析・一点ものの見本作りなど、ビジネスモデル自体の拡大など、絶え間ない進化を続けている。
CASEやMaaSなど激変する自動車業界を生き抜いてやるという強い意志がサムテックの経営陣からは伝わってきた。
時代を先取りしたFCV(燃料電池車)への取組みには自力で未来を切り開こうという姿勢には、先代からの「脱自動車・脱大量生産」の哲学が流れている。
データ至上時代でもリアルは残る。問題は自分が生き残るリアルの担い手であり続けることた。モノづくり日本のロールモデルになれるよう頑張ってほしい。