TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

有事により強まる日本社会の同調圧力

今の日本の「空気」は太平洋戦争当時と一緒だ。この時勢にオリンピックを開催するなんて許せない、それを目指す選手にも「辞退」を促さずにはいられないという同調圧力。

オリパラ開催の賛否をSNSで表明するのは自由だが、池江璃花子さんに出場辞退を迫る行為は明らかに倫理の倒錯だ。自分の考える正義を人にも押し付けなくてはいられない。まったく多様性もへったくれもあったもんじゃない。

昔も今も変わらぬ日本社会の同調圧力は有事においてより強く発現する。愚かしく、恐ろしいことだ。