TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

報道の健全性を担保するのは情報の多様性だ。日本は今まさに「報道崩壊」に直面している。

「医療崩壊」の前に既に起こってしまったのが「報道崩壊」だ。

新型コロナ感染爆発の危機を煽るのも報道の自由だが、あたかも談合をしているかのように、画一的な情報発信を続けるテレビ局は異常である。

報道の健全性は多様な情報発信があって初めて担保されるのに、NHKも民放各局も大差ない。大本営発表をそのまま垂れ流した戦時中のようだ。

この数字を見てほしい。

東京都の感染状況(4/29現在)

PCR陽性者数(累計)  4,106人

🔴入院中                          2,718人

軽症・中等症              2,613人

重症                              105人

🔴死亡                      117人

🔴退院(療養期間経過を含む)

1271人

※都庁HPより

入院中、死亡、退院それぞれの数を比較した時、入院者が圧倒的に多いこと、さらに大半が軽症・中等症であることが全体を俯瞰すればすぐにわかる。

これが医療現場の全体像なのに、医療従事者が窮状を涙ながらに訴える映像ばかりを繰り返し流す。

それは悲しい真実だが医療現場の「部分」であり「全体」ではない。そんな報道ばかり繰り返し、東京でがん治療などの高度医療が切り捨てられている実態がまるで伝えられていない。

都内最大の救急病院をコロナ対応病院にしてしまった政策の失敗をこの病院の医師が訴えている。

「A大学病院は完全にコロナ対応病院になりました。その代わりに2次3次救急は全てストップ、手術も閉鎖、内視鏡も閉鎖。

都内の救急受け入れトップのA大学病院が、救急受け入れをやめるという事が、いかに大変な事か。

コロナ対策と言っても、たいして死にはしないコロナ患者を受け入れたところで、寝かせているだけで、正直、医者は待機しているだけで毎日やる事がなく、暇してます。

大きな病院から順にコロナ対策を行っていますが、管理も難しくないコロナに医療資源を当てて、大学でなくては診られない重症な患者を受けいれない。

そんなことをしていたら、結果的にはたくさんの人の治療が手遅れになる。高度な医療が必要な人を切り捨て、たくさん高齢者や難病の人が命を落とす事になるでしょう。いま、どこも癌の治療などが出来なくなっている。3ヶ月後には進行した癌になって酷い目を見るでしょう。コロナごときに大騒ぎして、恐ろしいです」

多様性なき報道の現状はもはや「報道崩壊」と呼ぶしかない。

4/24放送の『タカラベnews &talk』(BSイレブン 20:59)でも「報道崩壊」を取り上げました。

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https://vod.bs11.jp/video/insideout-takarabe-news-talk/SY7pQA/