商工中金は政府と民間団体が共同で出資する唯一の政府系金融機関で、他の政府系機関に比べて民間金融に近く、多くの政府系金融が融資のみに特化する中、預金の受け入れ、債券の発行、国際為替、手形を通じた短期金融など総合金融サービスを行っているのが特徴です。商工中金は1936年(昭和11年)に設立。政府や中小企業が出資する協同組織金融機関として、所属団体に対する貸付け、債務保証等を業務とし、全ての都道府県に拠点を持っています。地域の優良中小企業を顧客として、設立されて以来70有余年にわたって、政府からの赤字補填を受けていない優良金融でしたが、2017年1月に国の制度融資の不正利用が発覚。国の緊急対応危機融資の目標をクリアするために、融資先の業績を悪く見せ、要件をクリアーして貸し出していたことが明らかになり、業務改善命令を受けました。そこで初めて民間企業から社長を招聘し、商工中金は今、改革に取り組んでいます。みずほ銀行出身の関根社長に商工中金の現状、中小企業への融資の意義について、そして今後のビジョンを語っていただきます。
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