TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

強大な権力を見せる兵庫県知事

こういう時にこそ脳科学者に分析してもらいたい。兵庫県の斎藤知事の精神構造である。常軌を逸したパワハラ行動は堪え性のない傲慢さを象徴する。ところが延々と続くマスコミのぶら下がりや記者会見、果ては百条委員会にいたるまで、その対応は驚くほど自己制御がきいている。脳科学はこの分裂的人格をどう評価するのだろう。真顔で「道義的責任がわからない」というのは虚言なのか、道徳心が完全に欠落しているのか。
いずれにせよ何がどうあっても辞任を否定する彼を見て、あらためて知事の権力の絶対さを思い知らされた。