TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

「伊勢から世界へ」伊勢角屋麦酒

二軒茶屋餅は伊勢神宮のお膝元で天正3年(1575年)に創業された老舗。

21代目当主の鈴木成宗さんと512日早朝7:30の勉強会から夕食まで濃密にご一緒した。

二軒茶屋餅本店では20代目の蘊蓄に触れた。太平洋戦争の敗戦で、日本は一夜にして価値観が逆転。その経験から20代目は息子には自由に生きる道を示した。

「オレを踏み台にすることは許さないが、オレを飛び超えろ」

いい話だ。

その後、本店に隣接する味噌蔵を見せていただく。ここは二軒茶屋餅が大正時代に行ったイノベーションである。

道路を挟んで本店の向かい側にあるのが伊勢角屋麦酒の旧本社工場。今となると、手作り感満載だが、まさに21代目のイノベーションが始まったところである。世界ナンバーワンのクラフトビールメーカーとなった今、需要拡大で、下野に新本社工場を新築した。最新鋭の生産設備にも目を奪われたが、それ以上に驚かされたのは若くて有能な社員たちの前向きオーラだ。

入社1年目から自分の好きなビールを開発できることから発酵学を極めた優秀な学生たちが集まってくる。圧倒的に女性社員も多い。多様な才能がひしめきあう伊勢角は発展可能性に満ち溢れていた。

「伊勢から世界へ」

地方から世界を目指す企業が次々と生まれていること、嬉しいばかりだ。

伊勢角屋麦酒

https://www.kadoyahonten.co.jp/

二軒茶屋餅

https://nikenjayamochi.jp/